ブログ「ヒデヲの間」
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2016年06月06日

 

1週間ほど経ってしまったが。
六本木EXシアターにて、MOGWAIのライブを見に行ってきたよ。

原子力=核のドキュメンタリー影像のサウンドトラックを「ATOMIC」なるアルバムとして発表したモグワイ。
今回のツアー「Mogwai play Atomic」は、そのドキュメンタリー影像をスクリーン全面に写し出した中で、その影像を引き立たたり、呼応したりしつつアトミックの曲を劇伴的に演奏するものであった。

広島の原爆投下からはじまり、チェルノブイリや福島原発の影像もしっかりと写し出された、その重すぎる内容については、思うことや考えさせられる事は山ほどある。
しかし、軽々しく活字にしてはいけないと思うので、ドキュメンタリーに対してのに感想は書かないでおく。

さて。
今までの赴きとは全く違ったアプローチをしてきたモグワイだが。
普通は、ライブを見に行って元気になりたいのに。
ライブを見たことで、体力や精神力を奪われるような内容であったのは確か。

だけど、モグワイというバンドは、やっぱりカッコ良いって思った。
この内容のライブで、しっかり日本に来日し、広島でもライブを敢行する真摯な態度と気概は本当に素晴らしい。
これまでファンでいたことを誇りに思うし、これからの彼らに対して、今までと変わらずに私はついていこうと心に決めたよ。

今回の新譜「アトミック」。
重すぎるライブを見てからだと内容を思い出してしまうから、もうアルバムは楽しんで聞けなくなっちゃうかもと懸念した。
しかし。
いざもう一度アルバムを聞いてみると、ライブを見る前より美しさが増してた!
メロディーもノイズも、とてつもなく美しい。
モグワイの音は、良い意味で無色透明だ。
その透きとおる音には優しさがあり、なんともいえない包容力を感じる。

結成20年にして、しかも20年を共に歩んできたメンバーが一人脱退するという、かなり衝撃的な状況にも関わらず。
そんな不安を、物凄いパワーと精神力で完全に覆す、気が充実しまくった「モグワイ・プレイ・アトミック」で歩みだしたモグワイ。
その完膚なきまでに打ちのめされる強烈な一歩は、まったくもって圧巻であったよ。

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