DEERHOOFを観に代官山UNITに行ってきたよ。
いや~、スンバらしかった!
今までディアフーフは何回か見たことあるんだが、全部フェスであった。
今回のライブは、ディアフーフのツアー。
ツアーはやっぱ違う!
いやはや、彼らは本気だったよ!
本気でパンク。
本気でハイ。
本気でドープ。
なのに本気でポップ。
そして本気でオシャレ!
なんだかさ、やりたいこと全部やられちゃったなぁ。
無茶苦茶カッコ良かった!
ガツンとアガッタ!
ビリビリシビレタ!
あまりに良かったライブって感想書きづらいねい。
ここまで良いとさ、良かったことを人に教えたくない気さえする。
ナイショにしときとくなる。
自分だけの楽しみにとっておきたくなっちゃうよ。
ポップなのにパンク&エレクトロを感じる不思議曲。
フリーキーでパンクなエグすぎるドラム。
ボーカルサトミの奇妙なダンス。
完全にアッチに連れてかれるギンギンギター。
あぁ、なんていいバンドなんだろね。
何から何までツボだったなぁ。
その曲だけでご飯三倍食えるぜってくらい好きな曲もアンコールでやってくれたし。
恒例な、複雑なリズム過ぎて異常に難しいコール&レスポンスも見れたし。
余は満足じゃ。
タイバンのバッファーロードーターのライブがはじまる直前。
客席フロアで、かわいい子集団に対して、調子の良いカタコト日本語を駆使して仲良くなってるガイジンがいてさ。
なんかうっとおしいヤツいるなって思ったら。
ディアフーフのドラム・グレッグだったよ。
今となっては、それすらいい思い出さ。
いいバンドを観ると、いい!
やりたい事全部やられちゃった気もするけど、やっぱし、ディアフーフがいてくれて良かった!
尋常じゃなくパワーを貰ったぜい!
電気グルーヴにいってきたよ!
8年くらい前か、フジロックでレッチリの一つ前に見た圧巻なライブ以来。
いつか彼らのワンマンライブに行かなくてはと、思っていたんだが。
念願の電気グルーヴワンマンライブに参戦さ。
いやーサイコーだった!
バカで、トランスで、カッチョ良くて、でもバカで、ステキだった!
SEとともに幕が開くや、舞台の高いとこで、なんとも昭和なキメポーズで立ってる二人を見た瞬間、すでに大興奮。
1曲目「電気グルーヴ25周年の歌」という、なんともふざけたタイトル。
しかも、サビはそのまま「電気グルーヴ25周年!」って叫んでるだけの、しょーもない曲。
だのに、なんでこんなカッコイイんだろか!
今回のライブは、まさに25周年記念ライブ。
で、そのタイトルが糞を塗る祭りと書いて、「塗糞祭」。
もうさ、つっこむ気力も起きないバカさ加減。
しかも、塗る用?的な「はけ」 が物販で売ってるとこなんざ、隙のないバカすぎて、なんとも。
その「はけ」が売り切れてて残念だって思った時点で、かなりヤラれてるよ。
キレッキレにシャレてるステージと、信じらんないくらいバカな演出。
とんでもなくカッコ良い楽曲と、どーでも良すぎる歌詞。
頭がクラクラするライブの中。
石野卓球がホントに救いの無いバカで、もう誰も止められない。
かたや、ピエール滝がなんともジェントルにカッコ良い。
しかも、ライブが進むにつれ、どんどんカッコ良く見えてくる。
この時点で、すでに脳がマヒしてるとしか思えん。
スチャダラパー参戦。
スーパーカッコ良いアレンジになってた富士山。
汗がかわくくらい長い時間のしょーもないMC。
キュンキュンしちゃうシャングリラ。
充実納得大興奮のN.O。
やることなすことステキすぎる電気グルーヴ。
ライブ2時間経ったとこでのMCで、「明日もあるから、あとちょっとやって帰るよ」
と、言ってからの爆音大テクノパーティー1時間。
これ、マジでヤバかった。脳がとける。
結局、のべ3時間。
電気グルーヴを上から下まで味わいつくす、圧巻ライブ!
25年もバカなことやり続けてる奴らの底力は、ケタはずれだった。
そもそも、「電気グルーヴ」ってバンド名が、昔からとてもイカしてるって思ってた。
そんな我らが電気グルーヴ。
これらもずーっと、とても電気グルーヴで居続けてくれることを確信した圧巻25周年!
サイコーな夜をありがとう。
ガーリックボーイズが活動休止するって聞いた。
NITORONってバンドにいた時から、ずーっとガーリックボーイズって名前は聞いてた。
ずーっと気になっていながら、見に行けてなくて、聞くチャンスがないままだった。
活動休止する前に見ておかなくては、という衝動にかられ、突然立川まで見に行ってきた。
圧巻だった!
初めて聞いた音なのに、グイグイドンドン自分の心に迫ってきたよ。
すさまじくカッコ良いライブを、全く立派にならず、バカなままやってた。
「バンドってサイコーだ」って心の底から思える、ステキすぎるライブだった。
男子高校生のようなしっちゃかめっちゃかなテンション。
とは裏腹に、超しっかりした楽曲&演奏。
そして、超バカな歌詞。
無茶苦茶カッコ良いギター。
そして、色気ありまくり、完全完璧フロントマン。
お客さんをボコボコに殴りつけてるようでいて、でも、しっかりと抱きしめてる。
アメとムチ的パフォーマンスは、ラストに向けて勢い止まらず。
最前列で無茶苦茶息巻いてる、激コワ観客の頭をすーっとなでる、ボーカルPETA。
なんか、その絵が忘れられない。
タイバンだったバンドのボーカルが、舞台袖で号泣してる。
その気持ちが分かる。
そして、ライブ最高潮の時。
ガーリックボーイズTを着た白髪初老の紳士が、なんとかステージにはい上がり、観客向けてダイブした。
その瞬間、涙でたな。
激烈だが、しっかりと愛のあるバンドだった。
音に愛があった。
どんなに上手くても。
どんなに良い曲作れても。
どんなに良い声でも。
愛がある音を出せなきゃ、なんの意味もないんだよ、と痛感する夜だったよ。
ステキ過ぎる馬鹿野郎達、ガーリックボーイズ。
ギリギリだけど、見れて良かった!
ビルボード東京に、meshell ndegeocelloのライブを観てきたよ。
女性シンガーソングライターであり、ベーシストであるミシェル・ンデゲオチェロ。
今回は、ギター、ドラム、キーボードとミシェルの超シンプルな4人編成での来日だったが。
これが圧巻のライブであったよ。
一曲目。
ギターのグルーヴでゆったりと始まるライブ。
そこに、ミシェルがなんとも優しく歌いだす。
その時点で、何故か泣きそうになった。
ひっそりとした歌声の奥に、熱い塊をひしひしと感じる。
優しさの中にひそむ凄み。
魂の奥底にある強さ。
なのに、出てくる声は淫靡なくらい優しい。
ドラム+キーボートが加わり、曲の全貌があきらかになってきたところで。
満をじして、ミシェルがベースを弾きだすんだが。
これが、兎に角スゴイ。
グルーヴって言葉すら生やさしい。
グルーヴを通りこし、ミュージック、心、生き様。
なんか、壮大でピュアな音がぎゅーっとつまってる、ベースなんてもんじゃないベース。
その後も優雅に優しくピュアに、でも、芯はギトギトと熱いライブは続き。
4人という人数にも関わらず、その世界観は壮大で。
無駄な音の全くないピリピリな緊張感の中にも、つい身を預けたくなる心地よいグルーヴ。
まるで彫刻のようなサウンドが会場に満ちてたよ。
点と点がつながって線になり。
線と線がつながって立体になっていく。
造形を操る、音の彫刻だ。
ミシェル・ンデゲオチェロ。
なんて、素晴らしい世界を作るんだろうか。
R&Bでも、ロックでも、ファンクでもない。
完全にオリジナルな、言うなればミシェルミュージック。
こんな世界持ってて、尚且つやり続けてる人って中々いないよ。
柔らかく優しいサウンドだが、心はパンクの如く激情。
とてつもなく強く、そして熱い。
さらに、今回のミシェルバンドの素晴らしさ!
実にバンドなライブを聞いたよ。
それぞれのやってる事は凄くシンプル。
しかし合わさると、とんでもない絵が見える。
この絶妙なバランス感覚。。。
そのアンサンブルは、まさにバンドだった。
こういうバンドらしいバンドのサウンド聞くと、根っからのバンドマンの血が騒ぐ。
バンドやりたくなってくるぜ、おい。
アンコール曲の最後の最後まで、まったく息つく暇さえなく終わったステージ。
ベース、ドラム、ギター、キーボードの音が絶妙に絡み合う陶酔するようなサウンド。
この感覚は、ちょっと忘れることができないな。
音がまだ体にまとわりついてるよ。
圧巻のミシェル・ンデゲオチェロ。
いやはや、まいった!
女性ミュージシャンで、ひときわ小さいンデゲオチェロ。だが、サウンドはとてつもなく壮大。
昨日は、「DUM-DUM PARTY2014」なる音楽フェス的なものに行ってきたよ。
私がこよなく愛してるバンド「DEERHOOF」が来日するってのを見とどけるべく。
渋谷O-WEST、NEST、7th FLOORを行き来できるイベントなんだが。
移動は全て階段…。
2階っつっても、結構高いO-WEST。
6階のNEST、その名の通り7階の7th FLOOR。
…をてくてくと登る。
しかも、移動の際。
何故か一旦地上に降りて、それからもう一度階段を登らなきゃいけないという、非常に足にくるシステム。
キツくて、ほとんどO-WESTにいたワタス。
さて。
何故か、ディアフーフが18時前にもう出演とのことで。
会場着くやいなや、私的メインイベント・ディアフーフを目撃さ。
〇ディアフーフ
圧巻にカッコ良かった!大興奮!
もう、サウンド作りも、コード感も、拍子も、リズムも、まぁとにかくエグいエグい!
なんともギリギリなアヴァンギャルドな音をガンガン出してるバンドなのに、
何故かハッピーでポップな印象を与えてしまうのが不思議だ。
「ギリギリ」と「ポップ」を操るこのバランス感覚、素晴らしすぎるね!
ラスト曲で、観客にコール&レスポンスをさせるんだが。
曲の拍子が難しすぎて、レスポンスしたくても全然ついていけない。
だのに、みんな笑顔。
いやはや、とんでもなくいいバンドだった。
パワーを沢山もらった!ニヤニヤしながら感動してしまった。
ベースボーカルが日本人なのにさ、何故かなかなか日本で単独公演をしてくれないんだよな。
そろそろ、ロングセットを見たいねぇ…。
・・・
せっかくなんで、その後見たバンドも一言レビュー。
〇カフカ鼾
エモ、エレクトロ系バンド。
ステキにドープなサウンドだった。
夜中に聞きたい。
山本達久のドラムを大きめの会場で味わったの初めてかも。
素晴らしいダイナミックス。
今回のイベントが、結構尖がったバンドが多かったせいか、
このどっぷりいくライブが結構ストレートに聞こえたのが不思議。
ところで、このバンド名、なんて読むの??
カフカ何? はな?
〇進行方向別通行区分
まったく何の予備知識もない、謎すぎるバンド。
一曲目で、ちょっとツボに入り見続ける。
だが。
上手いんだが下手なんだか、よく分からん。
センスがいいんだか、悪いんだか。
狙ってるのか、マジなのか。
もしかしたら、結構いいバンドなのかも?とも思わせるが、やっぱりダメそうな気もする。
最後まで掴めぬバンドだったが、妙に印象に残る。
〇ギターウルフ
久々に見たよギターウルフ。
もう、登場からギターウルフ。
最後までギターウルフ。
爆音すぎて良く分からん楽曲。
曲始まった途端にカオス。
何を歌ってるのか、リズムがどうなってるのか、リズムの頭すらよく分からん。
強烈に爆音カオス。観客大モッシュ。すべてが混沌。
だけどさ。
なぜかさ。
サイコーだった! 興奮した!
「愛」ってヤツを、感じてしまった私は間違ってるだろか。
・・・
なんだか仕込まなきゃいけないこと満載の忙しい最中。
無理してでも言った甲斐のあったこの「DUM-DUM PARTY2014」
つくづく、音楽ってやっぱサイコーだね。
音ってその場にいかないと聞けないんだよな。
昨日は生きてる音を沢山浴びた。
そして。
沢山のパワーと愛をもらったよ。
よし!
オイラも飛ばしていくぜい!
先週、ウェイン・ショーター・カルテットを観てきた。
とんでもなく素晴らしいライブであった。
昨年も、ウェイン・ショーターを観た。
(昨年のレビューはコチラ→http://p.tl/jtvT)
その時は、いつものカルテットのドラムだけが違うメンバーで。
それでも、とんでもなく素晴らしいライブではあったんだが。
これが、4人ともオリジナルのメンバーであったら、どんな凄いことが起きたいんだろうか、という思いはあった。
そして、今回。
ウェイン・ショーター・カルテットのメンバーが4人とも揃っての来日となった。
ウェイン・ショーター(サックス)
ダニロ・ペレス(ピアノ) ジョン・パティトゥッチ(ベース) ブライアン・ブレイド(ドラム)
もう10年以上同じ4人でライブをやり続けてる。
あ・うんの呼吸をも超えた、孤高の4人組だ。
して、その4人が揃うと、はたしてどんなスゴイことが起きてしまうのか。
期待に胸をふくらましていた。
さて。
実際に4人がステージに上がり、おごそかにライブがはじまると。
これが、4にともびっくりするくらいシンプルな音しか出さない。
そして、以前見たときより、格段に音数も少ない。
メンバー全員、そりゃもう手練ればかりであり。
やろうと思えば、テクニック的にも、もっともっと色んな事できるはず。
語彙力は沢山あり、難しい言葉も沢山知ってるはず。
でも、チョイスするのは、誰にでも分かるような自然で単純で分かりやすい音ばかり。
ただ。
そのシンプルな音の説得力が、半端ではない。
その物語に必要な音。
その時に一番必然な音。
それでいて。
決して過去の音を追わず、今まさに生まれる音をだす。
もっとも「今」な音を、至極同然のように、パッと音にするのだ。
今のウェインショーターのバンドは、この音以上の音はいらない。
必要のない音はない。
必然な音しかない。
それでいて、この先何が起きるかさっぱり読めぬ、緊張感。
まるで、子供が書いた絵。
子供が喋る言葉。子供が出す音。
そんな単純な音を奏でながら、4人は楽しんで物語を進めていく。
にもかかかわらず。
音に宿る生命力は凄まじく。
強く、優しく、優雅。
音が交わる迫力、躍動感。
ピーンと張りつめた緊張感と、無邪気さと、優しい包容力とか混在する独特の空気感の中。
その音で描かれた絵は、なんとも色鮮やかで、とてつもなく壮大であった。
そして。
ウェインは、最後の最後。
必然の先にある音を、体内からひりだす瞬間があった。
今描いてる絵の外にあるかのような音。
とても遠い音を出す。
なんて遥かな音をだすんだろか。
まるで、人物画の最後に、目を描くかのように。
その音で、一気に絵に生命が宿った。
今日という日の完結。
今日という日の完成だ。
なんだか、信じられない音楽を聴いた気がする。
こんな音楽が世の中に生まれるのだろうか。
教会にいるような、真っ白な気持ちになった。
ただ純粋に音につつまれ、あまりの美しさに涙した。
80歳にして、なお今を生きるウェイン・ショーター。
同じ時代に生まれ彼の生きる音を聴けること、なんとも贅沢で、なんて素晴らしいことであろうか。
まだ、これからもさらに素晴らしい音を出し続けて欲しい。
先日。
新木場スタジオコーストにて「Hostess Club Weekender」なるイベントに行ってきた。
そこで、久々に待望のMOGWAIのライブを体感した。
モグワイ、果たしていつから好きになったのか。
あの轟音サウンドを浴びると癖になるんだ。あの快感は忘れられない。
バンドマンの私にしては珍しく、メンバーがどんな風に演奏してるかとかに、あまり興味の無く。
完全に「人」より「音」重視。客席の後ろの方で、ひたすらヤバい音を浴びたいバンドだったりする。
しかし、なんとなく今回は前で観たくなった。
切り込んでみたら、なんと、5列目。
満を持してモグワイ登場。目の前にメンバーが現れる。
こんなに愛してやまないバンドなのに、初めて、モグワイが5人のバンドだったことを知ったよ。
1曲目がニューアルバムの1曲目。
モグワイの世界観に入り込む為の序章。
しかし、2曲目「Rano Pano」でいきなりフルスロットル。
段々と重なる爆音トリプルギター。
さらにベースとドラムが加わり、5人の音になった瞬間の音圧が最高すぎる。
ノイズ重戦車のようなこの曲で、一気に完全にアッチに持ってかれた。
そう、これがモグワイだ、この快感だ。ただただ音を浴びるんだ。
そこから先、ライブはひたすら素晴らしかった。
荘厳だが情緒あるまるで映画を見てるかのようなメロディーと、滝のように浴びせかけるノイズギターが混ざり合う。
その轟音ノイズに何かが見えてくる。
例えるなら、デヴィッドリンチの映画のような。
リンチの映画に出てくる「真っ暗」、リンチブラック。
あの暗闇に何かが見えてくる瞬間がある。
突然あの暗闇が怖くなる。
突然あの暗闇にエロスを感じる。
モグワイの音は、そんな感覚に似てる。
メロディとリズムが、リズムもメロディーもない轟音ノイズに包まれていくと。
まず、パンクのような尖った感覚になり。
五感が麻痺し。
景色がスローモーションで動きだし。
完全に音に包まれ。
ノイズが真っ白になり、遠くにいるメロディーが得も知れぬ美しさを放ちだす。
絵の中にいるような感覚になり。
音のその先にある感覚に触れる。
この甘美な音に触れてしまったら、もう離れることはできない。
ライブ後半の畳み掛けるクライマックスから、怒涛のアンコール3曲。
パンクで甘美な音を出し続けたモグワイのステージは、実に堂々と終了した。
圧巻だった。
感無量だ。
本当に観に行ってよかった。
CDじゃ、この感覚は味わえない。
モグワイのCDってのは、ライブで味わったこの感覚を思い出すための道具にしか過ぎないとさえ思う。
私の一番好きな曲をやらなかったのが、心残りではある。
しかし、もう一度モグワイを見に行く理由ができた、とも言える。
すでに、次回のモグワイライブが待ち遠しい。
あの音。
ポールマッカートニーのライブに行ってきたよ。
実は、あまりビートルズをちゃんと聞いてない私。
何故か、ビートルズにハマらないままここできちゃったんだよね。
でも、友人に、もう見れないかもしれないから絶対見に行った方がイイと背中を押され。
たいした予備知識もないまま、フワーっと見に行ったんだが。
これが、物凄く良いライブだったよ。
71歳とは思えぬポールのパフォーマンスは、とても素晴らしく。
自ら楽器を演奏するだけあり、小編成でのバンドサウンドによるガチなライブセットで。
長年やってるバンドとの相性も良く。
音楽の底力をしっかり味わえ、勇気と感動をたっぷり貰えるステージだったよ。
とはいえ、ここだけの話。
世代でもなければ、ちゃんと聞きこんでもいない私からみると。
ビートルズって、バッハとかダ・ビンチとか信長とか、歴史上の人物みたいな印象なんだよね。
だから、ビートルズの人が現役で曲を演奏してるってのが、なかなか信じられなくてさ。
レディマドンナやオブラディオブラダを聞いて、
あれ、もしやこの人本当にビートルズなのかも。
レットイットビー聞いて、
あー、こりゃいよいよビートルズに違いない!
とか思ってしまったよ…。
あー。
何万人もの観客を前に、ひっそりと一人で弾き語りしたブラックバード。
シビレタな。
圧巻のポールマッカートニー。
おかげでビートルズを体感できちゃったよ。
最高な音をありがとう!
突然、かなりアッパーな報告!
レッド・ホット・チリ・ペッパーズのドラマー、チャド・スミスのバンドの日本版CDのライナーノーツを、
な、な、なんと、私が書いてしまったのだ!
ちょっとスゴイよね。
そんな文章書いたことないのに、レッチリ愛、チャド愛を全開にし、なんとか最後まで書き切ったよ。
チャドのインストジャムバンドのライブアルバム
「チャド・スミス・アンド・ザ・ボンバスティック・ミートバッツ/ライブ・ミート・アンド・ポテイトーズ」
すでに2009年に発売されてるアルバムが、今回日本版で発売されることになり。
そのライナーノーツを、妙な縁で私が書くことになってしまったのだ。
いやはや大変だったが、こんな形でもチャドに対して自分が役立つ仕事ができるというのは、とても光栄!
たっぷり6ページ、私の文章が載っておるよ!
実際、苦労して書いた文章が、ちゃーんと活字になって出来上がってるのを見ると。
かなり感動!しみじみに嬉しい!
このアルバムの発売日は明日、9月18日。
昔はさ、CDをレコード屋で買ってきて、おもむろに家のステレオでCDをかけ、ライナーノーツを読む。
ってのが、音楽を楽しむ一つの所作だった。
チャドのゴキゲンなライブアルバム(しかも2枚組!)を聴きながら、
不肖私の文章を、ニヤニヤしながら読んでくれたりしたら、とても嬉しい!
ライナーノーツは日本版の方にしか入ってないから、気を付けて!
Living Colourのライブを見に行ってきた。
何年ぶりだろうか。多分、15年くらい前だ。
彼らが3rdアルバムを出したツアー。クラブチッタ3Daysを全部見に行った。
その後、彼らは一旦解散し、再結成後もなかなか来日せず。
数年前に、やっと来日ツアーが組まれたがすんでの所で中止。
待ちに待った、いや、もう諦めかけていた彼らのライブを、もう一度見ることができた。
リビングカラーは、私の中で特別なバンドなんだ。
音楽の歴史の中で彼らがどんだけ注目されているのかは、分からない。
世界にどんな影響を与えたかも、分からない。
でも、私にとっては特別で、別格なんだ。
青春時代、自分の音楽を探し、色んな音楽を訳も分からず貪り聞いてる時。
突然、私の前に現れ、意味が全く分からぬままガツンと衝撃を受け、「コレだ」って思ったんだ。
黒人なのに、ファンクでもソウルでもなく、ロックなバンドであったリビングカラー。
時代の縁とでも言うか。
私の青春時代に、今を生きている強烈にヤバいバンドとして、彼らは私の心に飛び込んできた。
彼らは、ロックでファンクでパンクで。
兎に角「興奮」する音をだしていた。
そして。
今でも、私のアイデンティティの一番奥底に熱い塊としてリビングカラーは潜んでいる。
さて。
そんな満を持して彼らのライブ。
ゆったりとした私の知らない曲が一曲目。
さすがに、年をとった貫禄か、ライブはどっしりと渋くスタートした。
しかし、二曲目、いきなり代表曲「Cult Of Personality」、そして「I Want To Know」
さらに、四曲目に「Middle Man」と猛ラッシュ。
そんな初期のホットな曲ばかり畳み掛けちゃっていいの?って思いつつ、
「いや?待てよ?まさか??」と、徐々に感づいたよ。
これは、1stアルバムの曲順ではないか、と。
彼らは結成25周年を記念し、1stアルバムを一曲目から順番に演奏してたのだ。
特に初期のリビングカラ―を愛してやまなかった私は、気付くやいなやさらに大興奮。
私が最も好きな曲「Funny Vibe」あたりから、バンドもヒートアップしだし。
往年のあの得も知れぬパワーを持ったバンドの空気を出し始めた。
ラストの「Which Way To America」で、完全にアッチの世界へ昇天。
気合十分な時期のリビングカラ―が持っていたロックでパンクでブラックでエグくてヤバいオーラを、バンッバンに放っていた。
そして、私は15年前に見たライブの時の空気を、もう一度体感できたんだ。
久々に音楽で感動した。
ロックなテンションで、ガンガンに熱いライブをやってる彼らを観て、なんだか泣きそうになった。
なんだろう、あの感覚は。
自分の中で、音楽をやる上で絶対忘れちゃいけないものに触れたからかもしれない。
それは、きっと「興奮」。
どんなに良いグルーヴでも、どんなに素晴らしいメロディーでも、そこに興奮がないと、私の心には飛び込んでこない。
彼らの音楽には「興奮」があるんだ。
そこにグッとくる。
これからも、グッとくる音楽を聴き続けたいし、私自身、グッとくる音を出し続けたいって誓う。
そんな初心にかえる、素晴らしい一夜であったよ。
なんと、リビングカラーのドラム、ウィル・カルホーンが一緒に写真とってくれたのさ!!