ブログ「ヒデヲの間」
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リビング・カラーを観た
2013年08月16日

Living Colourのライブを見に行ってきた。

何年ぶりだろうか。多分、15年くらい前だ。

彼らが3rdアルバムを出したツアー。クラブチッタ3Daysを全部見に行った。
その後、彼らは一旦解散し、再結成後もなかなか来日せず。
数年前に、やっと来日ツアーが組まれたがすんでの所で中止。
待ちに待った、いや、もう諦めかけていた彼らのライブを、もう一度見ることができた。

リビングカラーは、私の中で特別なバンドなんだ。
音楽の歴史の中で彼らがどんだけ注目されているのかは、分からない。
世界にどんな影響を与えたかも、分からない。
でも、私にとっては特別で、別格なんだ。

青春時代、自分の音楽を探し、色んな音楽を訳も分からず貪り聞いてる時。
突然、私の前に現れ、意味が全く分からぬままガツンと衝撃を受け、「コレだ」って思ったんだ。
黒人なのに、ファンクでもソウルでもなく、ロックなバンドであったリビングカラー。
時代の縁とでも言うか。
私の青春時代に、今を生きている強烈にヤバいバンドとして、彼らは私の心に飛び込んできた。
彼らは、ロックでファンクでパンクで。
兎に角「興奮」する音をだしていた。

そして。
今でも、私のアイデンティティの一番奥底に熱い塊としてリビングカラーは潜んでいる。

さて。
そんな満を持して彼らのライブ。
ゆったりとした私の知らない曲が一曲目。
さすがに、年をとった貫禄か、ライブはどっしりと渋くスタートした。
しかし、二曲目、いきなり代表曲「Cult Of Personality」、そして「I Want To Know」
さらに、四曲目に「Middle Man」と猛ラッシュ。
そんな初期のホットな曲ばかり畳み掛けちゃっていいの?って思いつつ、
「いや?待てよ?まさか??」と、徐々に感づいたよ。
これは、1stアルバムの曲順ではないか、と。

彼らは結成25周年を記念し、1stアルバムを一曲目から順番に演奏してたのだ。
特に初期のリビングカラ―を愛してやまなかった私は、気付くやいなやさらに大興奮。

私が最も好きな曲「Funny Vibe」あたりから、バンドもヒートアップしだし。
往年のあの得も知れぬパワーを持ったバンドの空気を出し始めた。
ラストの「Which Way To America」で、完全にアッチの世界へ昇天。
気合十分な時期のリビングカラ―が持っていたロックでパンクでブラックでエグくてヤバいオーラを、バンッバンに放っていた。
そして、私は15年前に見たライブの時の空気を、もう一度体感できたんだ。

久々に音楽で感動した。
ロックなテンションで、ガンガンに熱いライブをやってる彼らを観て、なんだか泣きそうになった。
なんだろう、あの感覚は。
自分の中で、音楽をやる上で絶対忘れちゃいけないものに触れたからかもしれない。
それは、きっと「興奮」。
どんなに良いグルーヴでも、どんなに素晴らしいメロディーでも、そこに興奮がないと、私の心には飛び込んでこない。
彼らの音楽には「興奮」があるんだ。
そこにグッとくる。

これからも、グッとくる音楽を聴き続けたいし、私自身、グッとくる音を出し続けたいって誓う。
そんな初心にかえる、素晴らしい一夜であったよ。

 

なんと、リビングカラーのドラム、ウィル・カルホーンが一緒に写真とってくれたのさ!!

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