ブログ「ヒデヲの間」
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「キャリー(1976)」 オオニシヒデヲのザ・レビュー その19
2015年02月12日

ブライアン・デ・パルマが1976年に放ったゴシックホラー映画「キャリー」

いわゆる、いじめられっ子の復讐超能力モノ。
今みるとそんなに怖くないし、そんなにショッキングでもしない。
ただ、猛烈に不気味である。

最近のホラー映画は、ショッキング映画なんだろな。
昔のホラーは、とっても不気味。
不気味には理由がないから、かえってじわじわ怖い。

思わずうっとりしてしまうこの映像美は、さすがのブライアン・デ・パルマ。
イタいし危なっかしいキャリーが、段々と綺麗になっていく。
もう、そのまま少女の成長青春ムービーでいいのでは?って思ってしまうこの丁寧な描写。
甘く切ない。だのに、何故かなんだかエロティック。
冒頭のシャワーシーンから、ほんのりインモラル。
どっしりと重厚なのに、まとわりつく甘美さがある。

まぁ。
それだけに、後のアレのエグさがキレッキレに光るわけだが…。

さて。
強烈に印象に残るのは、キャリーの母である。
何の宗教だかは分からぬが、とにかく厳格な信仰心をもつ。
恋愛、性行為は勿論厳禁。生理すら神の怒りだと怒る母。
ある意味、この母親の問答無用さが一番怖い。

ちなみに。
何気にジョン・トラボルタも出演してる。
しょうもない女に(口で)ちょっとイイ事をしてもらっただけで、
キャリーに対する最悪に下劣なイタズラを、自らの手で実行してしまう超ノータリン役。

とてつもなくポイント低いジョン・トラボルタが見れるというのも、この映画のポイントだな。

 

映画「キャリー(1976)」
点数:89点
勘所:いけーっ!キャリー!
教訓:いじめは良くない

 

今までのザ・レビューはコチラ→http://www.hideodrum.com/hideonoma/category/review

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