月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
« 4月 | ||||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
29 | 30 |
こっそり念願であったバンド。
上原ひろみ THE TRIO PROJECT featuring アンソニー・ジャクソン&サイモン・フィリップスを、しかも超至近距離のブルーノート東京で観てきたよ。
このトリオ、CDやDVDでは何度も見聞きしていたんだが。
実際の演奏を目の当たりにすると、もう、比べもんにならないくらいの圧倒的迫力でさ!
いやはや、なんなんだこりゃ~!
このバンドの奇跡すぎるバランス感覚!
こんな事って音楽の中で起こりうるんだろか。
信じられない音楽だった。
3次元の人が、4次元で生活できる新人類を目撃してしまったような脳がゆれる衝撃だったよ。
このトリオの奇跡的なバランス感覚は世界遺産にしてもいいんじゃなかろうか。
世界一位のトリオだよ。
少なくとも、2015年トリオ部門世界一位だろ!
トリオってさ、バンドではやっぱ究極の形態なんだよね。
トリオのサウンドは何かが足りない。
でもその足りない何かに向かっていくときの、パワフルな創造力&想像力。
そこにとてもファンタジーを感じ、しっかり足りてる音楽の上を行く興奮を味わえることがある。
この3人のサウンドは、そんな足りないトリオサウンドの醍醐味大爆発。
究極キワッキワギンギン状態であったよ。
パッションの塊、上原ひろみのピアノ。
はるか地平線が見えてきそうな壮大さのアンソニージャクソンのベース。
メロディを口ずさめそうなくらい美しいサウンドがおそろしく気持ち良いサイモンフィリップスのドラム。
ライブが始まった時は、確かにピアノとベースとドラムの音だった。
でもさ。
ライブが進むにつれて音が混ざってきちゃって。
どこからどこまでが誰の音だが分からなくなってきて。
三人の音が、完全に一つの音楽になっちゃって。
プレイじゃなく、音像に触れてるだけの感覚になり。
どんどんどんどん音のスピード感が増してきて。
音速から光速になり、さらに光速を超え時間が止まり、音が静止して目の前に見えるような気がしてきて。
しまいには、ゆっくり絵画を見てるような感覚になったよ。
こんなん、味わった事がない。気持ち良すぎる。。。
ここまで凄まじい事が起きてるのに、伝わってくる音は喜びでしかなく。
テクニックは勿論凄まじいんだが、そんなの通り越して、3人のとろけ合うような信頼関係が凄まじく。
息ぴったりを通り越した、同じ呼吸と言えるくらいの音音に包まれることは、えも知れる快感で。
ビンビンの緊張感の中に、からみつく甘美さがあり。
一音一音から、音がそこに生まれる喜びばかり伝わるよ。
ゴスペルのようなテンションと、絵画のような美しさをあわせもつ上原ひろみトリオ。
音楽そのものの歓喜を全身で浴びたよ!!