ブログ「ヒデヲの間」
discography_h
2024年4月
« 4月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  
Monthly
Category
dicography_f
box_h
SLAYERを体感した!
2015年10月09日

新木場スタジオコーストにスレイヤーを見に行ってきた!

ほとんど聞かぬメタルって音楽なのだが。
スレイヤーだけは、何故かとてもお気に入りなのだ。
テクノとか聞いてるよな、覚醒した脳になるんだよな。

さてさて。
そんなわけで、かなり楽しみにしてた昨日のスタジオコースト。
SEと共にメンバーがステージに現れた時のエマージェンシー感たるや!
両国国技館で花道に絶頂期の朝青龍が現れた時の、会場全体が「ムン!」となる雰囲気に似てたな!

そして、一曲目がはじまったときのホンモノ感。
理屈じゃない凄味!生でスーパーサイヤ人を見てしまったかのような、圧倒的な桁外れパワー!

今回、オープニングアクトにゴジラってバンドが演奏したんだが。
このバンドもかなりのキレと轟音でさ、なかなか良かったのよ。
だが、スレイヤーが演奏し始めると、何か全然違う。
格が違うってのは、こういう事をいうんだろかね。
ギターとかベースとかドラムとかそういう事じゃなく、別次元の何かの儀式がはじまったみたいだったよ。
怖いし、スリリングだし、速いし、とても強そう。
だのに、いとおしくなるキュートさがあるのが貫禄ってやつかね。
そのあたり、本気で悪くごつく強いのに、なぜかチャーミングだった朝青龍とやっぱり重なる。

 

ベースボーカルのトム・アラヤ。
声が良いんだよな!艶っぽくて太くてキレッキレ。ついその音楽に委ねたくなる甘美な声だ。
そして、さらには、彼の風格。
将来牧師にでもなるんじゃねーかとでも言うか、妙に悟った皆を包み込む愛を感じてしまう。
まぁ、と~っても悪魔な歌をうたってるんだけどね。

勿論、スレイヤーがスレイヤーたらしめるギター二人は、物凄かった!
カミソリみたいなツインギター。
ただ。
坊主頭のケリー・キングがスモークにまみれてギターを弾きまくってる姿は、焼き立てのチャーシューみたいで美味しそうだった。…って感想はスレイヤーファンに怒られそうだから、ナイショにしておこう。

そして、ドラム。
実は、デイヴ・ロンバードよりポール・ボスタフ派の私なのだが。
ポールのドラムが、これまた凄まじい!
グルーヴとかリズムとかフィルとかじゃない、風とか波とか地震とか嵐とかそういう天変地異なパワーを感じたよ。

 

究極な様式美と、完璧なるテクニックで客を圧倒するスレイヤー。
もうその世界観は、歌舞伎とかを見てる快感に近いよ。
見得を切る、とかそういった世界。
その完成された様式美に、情緒とか侘び寂びすら感じてしまうくらいだ。

この際だから。
歌舞伎みてるときの掛け声の、「よっ!播磨屋!」「紀伊国屋!」みたいにさ、
「よっ!亜羅屋(アラヤ)!」「主霊屋(スレイヤー)!まってました!」
とか皆で、言ったらいいんじゃないかな。

 

ラスト曲の「Angel Of Death」が始まった瞬間に。
ステージ後ろの「SLAYER」巨大旗が、亡くなったギタリスト「ハイネマン」に変わってさ。
しかも、曲はこの日のステージで一番速く、一番キレがあって。
あの高速の竜巻に巻き込まれた中での感動は、ちょっと忘れられんよ。

一生に一度は生で見ておかなければ男じゃねー、と思って見に行ってきたスレイヤー。
ホントに見に行ってよかった!その存在感に大興奮。
一生に一度と言わずに、また見に行かなくてはと思える圧巻の素晴らしさであった!

 

box_f