ブログ「ヒデヲの間」
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ザ・レビュー
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2013年05月22日

いわゆるオオカミ男モノのスペインホラー映画。

いきなりカメラが見事。
光と影のコントラストが絶妙で、映し出された絵がとっても美しい。
自然の写り込む風景なんて、実に秀逸。
出てる役者も、良い顔した奴らばかし。
なかなかやるなスペイン映画!

と思うやいなやの。
なに、この残念なストーリー…。

ちょっとマイケルジャクソンのスリラーを見て勉強せい、と思える狼人間の安っぽい着ぐるみ感。
さらには、コメディーなの??と言えるストーリー展開に、すっかり動揺だよ。

しかし。
自らの指を切り。
生だとグロいんでニンニクでさらっと炒めて。
いざ半分狼人の子に食べさせようとしたら、飼い犬に食われちゃうくだり。
下らなすぎて、笑ってしまった。

羊の話。
警官の相棒のバカさ加減。
元気はつらつババァ。
などなど妙に下らないシーンばかり覚えてる。
これは、ホラーに見せかけた新手のコメディーなのかな。

そう思うと。
「史上最悪の田舎」なんていうダサ過ぎる副題は、なかなかこの映画の本質をついてる気もするよ。

どうしようもない内容だが、ある意味センスありのバカ映画であります。

 

映画「人狼村 史上最悪の田舎」
点数:ホラーとしては2点 ・コメディーとしては65点
勘所:犬がカワイイ
教訓:怖いと笑いは紙一重

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2013年05月15日

(今回、真面目になっちったな)

クラムボンなるバンドが、リハーサルを重ねよみうりランドEAST野外ステージ2DAYSのライブを行うまでを追ったライブドキュメンタリー。
DVD発売に向けて1週間だけ映画館で上映するとのことで、急いで見てきた。

音楽映画に関して特にだが、大画面大音量で観るにこしたことはない。
DVDより映画館で観た方が、集中度も興奮度も俄然高くなるね。

さて。
この映画だが。
2DAYSのライブというのが完全に内容の違うもので。
1日目が、ゲストにストリングスを入れての完全アコースティックライブ。
2日目は、いつもどおりの3人編成のクラムボン。
一回きりの試みであるこのライブを最高に面白いものにするため、メンバー同士あの手この手とアイデアを出し合いリハーサルを重ねていく訳。
普通、バンドはこういうリハーサルのシーンを外には見せたくないものだったりするが。
とても赤裸々に、そして大らかに、発想とイメージをとても大切にしながら音を完成させていく瞬間を目の当たりにできる。

私自身、音楽をやる時に自分の中での一番大切にしてものがある。
「面白いかどうか」である。
果たしてこのアイデアは面白いのか。
もっと面白いものがあるのではなかろうか。
人を面白がらせることができるだろうか。
別に「笑い」という意味ではなくて。
脳を刺激する「面白さ」を追及していきたいのだ。

クラムボンはそんな「面白い」事に対して、チャレンジをし続けている。
私は、彼らの音楽性とか歌詞の内容とかというより、「面白いことを追及し続けてるバンド」であることにシンパシーを感じてるのだと思う。
だから、クラムボンから沢山の勇気を貰うんだろうな。

実はさ、面白い事をやるのは、意外と簡単なんだ。
でもさ、面白い事を続けるのは、凄く凄く大変。

自分に降りてきた微かなアイデアの焦点を徐々に絞っていき、本質の音までたどり着くのは実際とても大変。
面白いって思ったことが、自分の実力以上の場合だってあるわけで。
その時は、その実力を獲得すべく訓練せねばならぬ。
お客さんの前で音を出すたった一瞬の為に、地道で長く辛い時間を耐え忍ばねばならぬのだ。

しかし、その思いが強ければ強いほど、実際に音に宿る魂はデカい。
音と音が幾重にも重なり、大きなうねりとなる。

クラムボンは、このライブの中でそれをやってのけた。
イメージで絵を描いたようなアコースティックセットは、何故かエレクトロニカのような陶酔するサウンドになっていた。
3人セットで初披露した新曲は、まさに新しいものが生まれる瞬間に立ち会ったような感動があった。

面白追求グループであるクラムボンは、さらに面白進化をしてくであろう。

映画「えん。~Live document of clammbon」
点数:不明(自分にとっては100点)
勘所:ミュージシャン必見
教訓:面白いことをなめるな

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2013年03月01日

ジョーズ…動物パニックもの最高傑作と言われ、あのズンズンしたテーマソングと共に誰もが知ってるこの映画。
恥ずかしながら、初めてやっとちゃんと見とどけた。

実に、実に面白かった。
パニックムービーなんて、ちゃっちい括りではなく、映画として抜群に面白かった。
しかも、これはパニックホラーなんかじゃなく、男たちの冒険譚だよね。
実に映画らしい、素晴らしい映画であったよ。

スピルバーグって、今までそんなに気にしてる監督ではなかったし、特に好きな監督でもなかった。
でも、最近スピルバーグの映画を観ると、つくづく思う。
「スピルバーグは上手い!」
物を作るということに関して、スピルバーグは兎に角上手いんだ。

この映画の主人公ロイシャイダー。
彼が警察署長であり、どんな生活を送ってるどんな性格の人物かを、
映画に登場してから短時間で、スムーズに、丁寧に、しかも嫌味なく、とても簡単に観客に伝えてしまう。
これって、考えてみればとても大変でセンスがいることだ。
スピルバーグは、こういう事が一々上手い。

さらには、
パッと映る画の大胆構図。
人物の心理がまざまざと伝わるカメラワーク。
恐怖心を煽るタメ。
こういうのが一々斬新で、尚且つ、ビシっと決まってるんだよね。

特に。
一番最初に襲われた女性の遺体を安置所に見に行くシーン。
冷凍室から70センチくらいのボックスに入った遺体を取り出す、という描写が出てくるのだが。
これは怖い。
遺体はカメラにほとんど映さないのに。
小さいボックスに入ってるってだけで、観客にはその状況がガリガリと伝わってくる。

そう。全部を説明するんじゃなく。
観客の想像力を刺激できれば、観客は勝手に心の中に飛び切りの絵を描いてしまう。
「説明」するんじゃなく、「伝える」ってこと。

この細部までしっかり行き届いた映画を、スピルバーグは若干27歳で撮りあげてしまったとのこと。
いやはや脱帽。
スピルバーグは、観客の想像力を扱う魔術師だな。

いよいよ、私はスピルバーグの映画、好きなのかもしれん。

 

 

映画「ジョーズ」
点数:87点
勘所:ロバートショウがなかなか
教訓:サメはシャーク、じゃあジョーズは何?

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2013年02月16日

およそ30年前に流行りに流行り、ついでに、あの眠たい声の主題歌まで流行りまくった「ネバーエンディングストーリー」
私も小学生の頃この映画を見て感動し、ミヒャエルエンデの原作まで読んでしまった口だ。

最近、深夜に放送していたので。
もう色あせた寒々しいSFファンタジー映画になっちゃてるんだろな…と、全く期待せずに鑑賞してみたのだが。
これがビックリ、なかなかにイイ。

CG全盛のペラッペラな映画が横行する現在。
当時はなんて丁寧に映画を作っていたのだろうか、と感激してしまう。
なんとかしてミヒャエルエンデの世界を具現化したい、という熱い想いが込められた映像美。

勿論、当時の限界もあり。
壮大な絵ではないし、ヘンテコだったり、ちゃっちい所も多々ある。
だが。
その素朴な絵の中に、想像力を奮い立たせる映像愛を感じたよ。

画面上はそんなに大きくは見えないんだけど、きっと物凄くデカいんだろなぁ…と妙に納得してしまうロックバイタ―。
そんなに小さく見えない小人。
変な紳士の乗る、あまり速く見えない高速カタツムリ。
などなど、ついつい心をキュンとさせられるキュート映像満載。

実際にその映像が再現できてなくても、観てる側にその世界観を想像させれれば、その映画は成功だ。
まさにこのネバーエンディングストーリーのテーマとも言える、
「想像力」「空想力」こそがモノづくりには一番大切なのだな!

あ・・・、ちなみに。
想像力にうったえる映像美はとても素晴らしいこの作品だが。
ストーリーは、若干残念気味。
深いテーマが、コロっと軽めに仕上がっております。

 

映画「ネバーエンディングストーリー」
点数:64点
勘所:想像の目で観るべし
教訓:ファルコンにあったら、耳の後ろを掻いてあげよう

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2013年01月22日

ダリオ・アルジェント監督。
1977年に彼が作り出した「サスペリア」は凄かった。
魔女3部作の1作目となるこの作品は、とにかく色が艶やかな傑作ホラー映画であり。
単なるスプラッター映画を、なぜか深淵な映画にさえ感じさせてしまうゴシックな重量感があった。
特に冒頭15分の完成度は凄まじく、中毒性が高いせいか、一定の周期で観たくなってしまう。

そんなサスペリアから、はるばる30年。
魔女3部作の最終章。
70歳手前のダリオアルジェントが、満を持して作り上げた映画がこの「サスペリア・テルザ」である。

なんて書くと大層な映画な気がするが、これがなんとも酷い。
うーん。なんで彼は、この映画を作ってしまったんだろか。

まぁ、スプラッターな描写は、未だダリオ健在をアピールするものの。
それだけ…だ。

想像を遥かに上回る完成度の低さ。
ストーリーも実に無茶苦茶。
B級映画のステレオタイプを寄せ集めたような、酷いボスキャラはある意味必見。
そして、失笑なボスキャラの死にざま。
30年を経て、進化どころか退化してるとしか思えぬキレの悪さ満載である。

さらに。
結局、女の裸が撮りたかっただけなんじゃねーか、
という裸描写は意味なく多数あり、メラメラとB級感を増長していくのだが。
主役であるダリオの実の娘すら裸にしてしまうという変態ぶりを目の当たりにし、かなり冷める。

サービスを通り越し、もう単なる変態である。
B級を通り越した、C級作品。

この年齢で、ここまで自分の好きな事をやり通すというのは、とてもステキな事ではあり。
ジジイになっても夢を捨てずに、バカなことをやり続けるのは、とてもロックな事ではある。
しかし。
残念ながら、見る必要の全くない映画である。

 

 

映画「サスペリア・テルザ 最後の魔女」
点数:12点
勘所:ある意味、軸はぶれてない
教訓:軸がぶれてなければいいって訳じゃない

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2013年01月04日

2013年元旦、新年1発目に鑑賞。

以前、まさに2001年に、銀座の映画館で「2001年宇宙の旅」リバイバル上映をしかことがあった。
映画館の大画面&大音量で観るこの映画は 、はっきり言って段違いにカッコ良かった。
今までテレビ画面で見たものとは、もう全く違う映画といってもいいくらい。
感覚に直接突き刺さる、全く隙のない完璧な映画だった。

DVDで10回見るくらいなら、映画館で1度観る方が良い。
DVDだと、あれこれ考え難しい映画だと感じるが。
映画館だと、なんて分かり易い映画なんだろうと感じる。

とはいえ。
今回は、DVDでの鑑賞だった訳で。
やはり超難解映画であったよ。
なんのこっちゃサッパリ分からぬところも多々。
エンディングでは、案の定、投げっぱなしジャーマンの如くおいてけぼりをくらう。

それなのに、なんでだか強烈に気持ち良い。
この映画を見てる間のトリップ感覚はなんなんだろう。
1968年に作られた映画とは思えぬ、全く色褪せない映像美。
とても小気味よく、とても興奮し、とてもハテナで、とても恐ろしい。
そして、何故か感動する不可思議映画。

意味不明なのに完璧。
まるで、奇跡。
一生見続けよう。

 

映画「2001年宇宙の旅」
点数:100点
勘所:観るたびに変わる
教訓:観るたびに変わる

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2012年12月24日

ポツネンと公開されたサイボーグ009のリメイク映画。

なんで今更、と思ったが。
実際見てみると、「攻殻機動隊」テレビシリーズの神山健治がサイボーグ映画を撮るってのは、ひどく必然であったよ。
攻殻と009、世界観として全く違和感なし。
アクションシーン、ハードボイルド、ネット的アプローチ、深淵なテーマ。
どれもキマりすぎてるくらいキマってて。
尚且つ石ノ森章太郎リスペクトもしっかり感じて、好感度もバリ高し。

ジェットリンク002の尖がりまくったカッコ良さ増量。
なんだかついでに、グレートブリテン007までカッコ増し。
ジェロニモ005、パワフルバクハツ。
突然妙~にエロいフランソワーズ003。
009の世界を知ってる人は、思わずニヤニヤご機嫌演出。

そしてなんつったって、島村ジョー009。
「加速装置」の目にもとまらぬ(?)スピードを体感できるのがもう大大大興奮だ。
加速装置発動の瞬間から、映画が加速度的に面白くなっていったよ。

さて。
今回は映画館で3Dにて鑑賞したんだが。
あまり3D映画に興味の無い私だけど、アニメーションと3Dって相性いいのかもね。
元から全部ウソの映像な訳だから、3Dというさらにウソをついても全然違和感なし。

ジェットの空中戦。
はるか上空から市街地を見下ろしてる映像は、シリがヒクヒクなるくらいの高所恐怖感。
ヨガで言うところの「オシリの穴を下に向けて」ってのはこの境地のことなのか?と思えるくらいである。

映画としての完成度があまりに高いから、DVDでも面白いだろうが。
あの入り込み感は、ちと3D映画館じゃないとムリだろな。
ただし終演後、尋常じゃなく目が痛かったけどね…。

 

映画「009 RE:CYBORG」
点数:91点
勘所:男子のヒーロー004
教訓:映画は映画館で観なさい

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2012年12月09日

遊星からの物体Xでお馴染みのジョン・カーペンター監督。

やってくれました。
実に実に下らない。
火星の意味もあんまり無い。

火星SFものと思いきやお化けもの?
と思いきやヘビーメタルもの?
なんなんだこれ?
もう、どうしようもないよ。

でも!
なぜか無茶苦茶楽しい。
なんなんだ、この得も言われぬ興奮は。
エンディングまでの時間を忘れむさぼり見てしまう、ロックコンサートのようなドキドキ感。

この映画さ。
こんだけ下らないのに、ある意味完璧なのだ。
隅々までしっかり目が行き届いてる。
カメラの構図からアクションまで、実にうまい。
ヒロインの妙なセクシーさ、ヒーローのダークなカッコ良さ。
何から何までが丁度よい。
映画としての完成度は頗る高いのだ。

だのに、この堂々としたB級感。
ステキです。

てっきり映画って、B級が進歩していって、A級に格上げされるのかと思ってたが。
B級映画は、B級のまま発展し進化して昇天してくのだな。

そう、これはロック魂あふれた究極のB級映画なのだ!

 

映画「ゴースト・オブ・マーズ」
点数:59点
勘所:アクションものでもSFものではなく、ジョンカーペンターもの
教訓:アイスTとアイスキューブの区別は難しい

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2012年11月30日

久々のトム映画。
不覚にも大興奮。

トムクルーズは、分かってるよ。
我々がアクション映画を見て、どんな気分になりたいかをさ。

頭空っぽにして、手に汗握って、ギャーって興奮したいだけなんだ。
理屈も教訓も歴史も知識も、なーんもいらない。
その映画を見てる時、現世を忘れ、映画の世界の中に入りこんで、主人公と一緒にハラハラドキドキできれば、それでイイ。

「世界で一番高いビルに登る」
まるで小学生のような、超絶直球ドストレート発想。
メチャクチャ速くギター弾けるヤツがエライ的、非常に分かりやすい価値観。
しかしCG満載なこの時代には、しっかり顎をとらえた脳をゆさぶるいいパンチが入ったよ。

この映画見て、自分の生き方が変わったり、モノの見方が変わったりとか、まずしない。
人生の教訓はゼロだ。
でも、「それが娯楽映画なんです」と正々堂々と宣言したかのようなこの映画は、何か忘れかけていた少年の心を思い出させてくれたよ。

トムクルーズは、最後のハリウッドスターかもしれないな。

 

映画「ミッションインポッシブル/ゴースト・プロトコル
点数:70点
勘所:トムは分かってる
教訓:とくになし

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2012年11月23日

極悪映画「アウトレイジ」の続編。

さらに、悪い。
と言うより、「悪い」のグレードが変わった感じだ。
例えるなら。
前作の「悪さ」は、ガンズ・アンド・ローゼス的軟派な悪さ。
今回の「悪さ」は、メタリカ的超硬派な悪さ。

そして。
なんつったって、罵声。
みんなでたっぷり罵詈雑言。

とくに西田敏行…ゲロ怖い。
そして、横に座る塩見三省…さらに地獄怖い。

この二人のスーパーBADさを体感するだけで、この映画を見た価値は十分にあると言ってよし。
できれば、映画館で大画面大音量で、彼らの怒涛をしっかり味わうべし。

さて、この映画。
実際は なんてことないストーリーだし、まだ見ぬアクションも無ければ、びっくりするサスペンスも無い。
だのに、なんでこんなにも面白いんだろか。
何故か一々大興奮。
なんでもないシーンも、ついドキドキワクワク。

根底にある、独特なグルーヴ。
これが、私にはなんとも心地よいんだよ。
まるで極上8ビート。
きっと、私は北野映画と相性が良いんだろな。

 

映画「アウトレイジビヨンド」
点数:85点
勘所:白竜の登場
教訓:あまり悪いことはしちゃいけません

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