遊星からの物体Xでお馴染みのジョン・カーペンター監督。
やってくれました。
実に実に下らない。
火星の意味もあんまり無い。
火星SFものと思いきやお化けもの?
と思いきやヘビーメタルもの?
なんなんだこれ?
もう、どうしようもないよ。
でも!
なぜか無茶苦茶楽しい。
なんなんだ、この得も言われぬ興奮は。
エンディングまでの時間を忘れむさぼり見てしまう、ロックコンサートのようなドキドキ感。
この映画さ。
こんだけ下らないのに、ある意味完璧なのだ。
隅々までしっかり目が行き届いてる。
カメラの構図からアクションまで、実にうまい。
ヒロインの妙なセクシーさ、ヒーローのダークなカッコ良さ。
何から何までが丁度よい。
映画としての完成度は頗る高いのだ。
だのに、この堂々としたB級感。
ステキです。
てっきり映画って、B級が進歩していって、A級に格上げされるのかと思ってたが。
B級映画は、B級のまま発展し進化して昇天してくのだな。
そう、これはロック魂あふれた究極のB級映画なのだ!
映画「ゴースト・オブ・マーズ」
点数:59点
勘所:アクションものでもSFものではなく、ジョンカーペンターもの
教訓:アイスTとアイスキューブの区別は難しい