ブログ「ヒデヲの間」
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2013年11月16日

「大西英雄のイエローなカード」
大西英雄(ds)+加藤崇之(gt)+棚田竜太(b)
@阿佐ヶ谷イエロービジョン

無事終わったよ。
今回のライブは、ちょっと冷静な判断ができないな。
なんて感想を言ったらいいか分からない。

常日頃、私がドラムセットに座る時は。
その時演奏する音楽をどうしたら面白くできるか?どうしたらカッコ良くなるか?
どうしたら、お客さんの心をワクワクさせらるか?
そう考えながら、ドラムの音で次の展開を作り上げていく。

だけど、昨日のライブは違った。
どうやったらお客さんの心をワクワクさせられるか、って全然分からなかった。
ただ、どうしたら自分がワクワクするか、その道だけがピカピカに光って見えた。

3人で大きな絵を描いてる気分で、心の赴くままに筆をとり、好きな色をキャンバスにのせる。
そんな気分だった。

このライブが近づくにつれ、ずーっと考えてたことがある。
「即興演奏って、エンターテイメントになりうるのか?」
果たして、即興演奏でお客さんを楽しませることができるのか?
何か良い手はないか、何か面白く可笑しく出来ることはないか?

で、実際イエローなカードをやってみた答えは
・・・さっぱり、わからん。

頭の中、真っ白になった。
3人で音を出すのがひたすら気持ち良くて、3人で絵を描くのがひたすら楽しくて。
邪念も思惑も機転も何もなく、真っ白な心で音を出した。
ここまで真っ白になったの、きっと初めてだ。
童心にかえり、ただ音を出す喜びを純粋に味わうライブだった。
ひたすら自分の音を出すライブ。
昨日のライブのドラムは、不純物ゼロ、100%大西英雄の音だ。

そんな、ただ自分の奥底に深く向き合うライブ。
沢山の方々が見てくれて、本当に嬉しかったよ。
みんな、真剣に聞いて、ちゃんと受けとめてくれてありがとう。
私は、とんでもなく幸せであります!

人を楽しませる、ウキウキさせる、興奮させる。
それは自分が音楽で興奮したことがあるからできることなんだと思うだ。
今回のライブは、これから先、さらにお客さんを興奮させるため、自分にとって必要なライブだったんだと思う。
この快感を知った私は、また新たな切り口で、さらにさらにワクワクさせるドラムを叩けるような気がするんだ。

だから、昨日決めた。勝手に決めた。
「イエローなカード」ドキッとする組み合わせな、加藤さんとタナリューと私の三人。
これ以上にギリギリな3人の組み合わせは、今の時点で浮かばない。
だから、「イエローなカード」は、この先もこの3人で続けていくよ。

ただし、年に2回にする!
年に2回だけ、私に時間を下さいな。
半年頑張ったご褒美に、私は、自分に深く入り込むライブをやるよ。

いつもは、お客さんにディズニーランドに行ったような気にさせるべくドラムを叩く!
だけどさ。
年に2回「イエローなカード」の時だけ、
私が、ディズニーランドに行った気になってるライブを見てもらう事にする!

という訳で。
次回の「イエローなカード」
2014年4月18日(金)  大西英雄+加藤崇之+棚田竜太@阿佐ヶ谷イエロービジョン
決定であります。
バカになってる私を見てもイイって方、是非見とどけてやってくださいませ。

そして、あらためて。
昨日見守ってくれた皆さま、ありがとう。
これからも、究極な間のドラムを目指すので、暖かい目で見守ってってやってくださいまし。
よろしく!!


最初から最後まで、ただひたすら3人で音を出し続けた「イエローなカード」…の幻なタイムテーブル

——————-
と、昨日の事を思い出してたら。
なんとも悲しいニュースを耳にした。

伊太地山伝兵衛氏の訃報。

つい先日、伝兵衛さん&ポンタさんのライブのオープニングアクトでドラムを叩いたとこだ。
あの時の大人の色気たっぷりな伝兵衛さんの歌声が忘れられない。

今日は、和田直樹レコ発ライブで、平塚でドラムを叩く。
奇しくも、伝兵衛さんと最初で最後同じ舞台で演奏したのが平塚。

ギリギリ出会えて沢山の宝物をくれた伝兵衛さんに捧げて。
今日は、たっぷり音を楽しみながらライブするよ。

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